はじめに|「高卒・資格なし・地方出身」でも人生は変えられる
こんにちは。カマダキ(@KamadakiG)です。
2022年の2月、私は東北地方の田舎から転職を機に東京へ引っ越した。
学歴もない。資産もない。特にこれといった強みもない。
そんな私が、思い切って上京転職をしてから早くも3年が経過した。
ここまでの3年間で自分自身の変化を振り返ったとき、
「勇気を出して東京に飛び込んで本当によかった」というのが結論だ。
今回は、自分自身の東京3年間をまとめた記事として、
・東京に来てどのような変化があったか
・何が良かったのか
など、実体験をベースに変化をリアルに共有していきたいと思う。
上京転職に興味があるすべての方に向けて、参考にしていただける部分があれば幸いだ。
上京転職で変わった5つのこと
① 仕事に対する意識が激変した
地元の会社では年功序列の色が強く、どんなに頑張って成果を出しても昇給はほとんど一定だった。
仕事の能力にかかわらず、基本的に年上が偉いとされる雰囲気の中で淡々と仕事をしていた。
東京では、もちろん選ぶ会社次第ではあるが、私の転職先は会社が成長し続けていて、人の入れ替わりも多いことから、実力主義の風土が強い。
昇給や出世のスピードも人毎にまったく異なるので、頑張れば頑張るほど自分自身に跳ね返ってくるのをリアルタイムで感じている。
また、成長企業であることから、新しい部署やプロジェクトなどが次々と生み出されて、それらの人員として抜擢してもらうこともできた。
地方時代の365日変わらない仕事とは対照的に、常に新鮮な刺激を味わえている感覚があり、純粋に楽しく仕事ができている。
しかも、目の前の仕事への姿勢が変わるだけではなく、自分自身のキャリア全体を考えるようになった。
地方では転職する場合の選択肢が限られていて、年収など待遇を上げる転職ができるケースはかなり稀だ。
東京の場合は、大手企業からベンチャー企業まで常に幅広い求人が出回っていて、自分のスキルや経験次第で、年収を大幅に上げられる機会も多い。
実際に私の同僚も、ステップアップ転職で入社してきたり、反対にさらにキャリアアップを目指すために転職していったりと、たくさんの人が柔軟なキャリアを描いているのを目の当たりにしている。
私自身、今の仕事での成果や年収アップを求めて働いているが、他社から見られたときの自分の市場価値も考えながら、経験やスキルの獲得を常に意識するようになった。
② 付き合う人間が変わった
地方に住んでいるほとんどの人たちは、その地で生まれ育った人だ。
そのため、地元でのコミュニティは似たような境遇・思考の人たちで構成されるため、
日々の会話も同じようなものになりやすい。
対して、東京には日本中・世界中から様々な人が集まって暮らしている。
持っているスキルや経験、考え方などみんなバラバラのため、日々コミュニケーションを取るだけで勉強になる部分が多く楽しい。
特に、向上心の強い人たちの割合が高いのが重要なポイントだと思う。
何かしら頑張りたい気持ちがあって、慣れ親しんだ地元を出てきた人が多かったり、
全国トップクラスの会社・学校が集中しているため、エリートや努力家の人が周囲に多く集まっている。
そのような人たちと常にかかわりを持つことで、自然と自分の中の常識がアップデートされ、良い影響をもらうことができている。
③ お金の使い方が変わった
今振り返ると、地方在住時のお金の使い方は、「暇つぶし」の側面が強かったように思う。
週末は行き飽きたイオンに出向いて無駄に服を買ってみたり、特に何かあるわけでもなく遠方にドライブしてみたりと、お金と時間を浪費していた。
東京に来てからは、仕事や周囲の人々から常に刺激を受けているため、自分を成長させるための自己投資にお金を使うことが増えた。
本を買ったり、勉強するためにカフェに行ったりなど、地方時代にはまったくなかった習慣ができた。
また、東京は常にいろいろなイベント・行事が地方とは比較にならないほど活発だ。
好きなアーティストのライブに気軽に行ったり、スポーツ観戦、美術館・博物館など、
いろいろな分野で本物に触れることができ、自分の中の世界を広げることができる。
モノで自分を満たすのではなく、自己投資や体験などの「コト」を全力で楽しめるようになったのが大きな変化だ。
④将来に対する考え方が変わった
地方では、何も考えずに新卒入社した会社で定年まで働き続けるという価値観が今でも根強い人たちがとても多い。
私自身そのような雰囲気の中で、当初は東京で働くどころか転職する可能性さえも頭の中になかった。
しかし、上京転職や東京での会社員生活を経験したことで、自分次第で将来の選択肢は無数にあるということを実感した。
サラリーマンとしての将来像だけでなく、起業や独立などの可能性まで幅広く考えられるようになったので、地方で働いていた時よりも、将来に向けて一日一日をどのように過ごしていくかを戦略的に考えられるようになった。
上京前と比べてどう成長できたか?
成長①:コミュニケーション能力の向上
地方時代は、ほとんどが地元で生まれ育った年上の上司や同僚、取引先とのコミュニケーションがほとんどで、普段から関わる人たちのバリエーションはかなり限定的だった。
東京に来てからは、異業種・年齢層・人種問わず、やり取りする人の数も圧倒的に増えたため、初対面の人との会話や、相手に合わせた話し方などが自然とできるようになり、コミュニケーション力は大きく向上した。
成長②:継続力とメンタルの強さ
上京転職は、準備から転職活動・引っ越しまでかなり手間と時間がかかる。
それなりに大変だったが、実際にやり遂げられたことで、一つのプロジェクトを進める力がついた。
また、今までは生まれ育った町で心理的に安全な状態で日々を過ごせていたのが、
不慣れな東京でイチから新しい仕事と生活を組み立てていくことで、精神的にも強くなることができた。
この経験で得た、「逃げずにやりきる力」は間違いなく今の自分にとって資産となっている。
成長③:自己管理力の向上
地元を離れて東京に出てきたことで、自立するしかない環境で生活をすることにより、
自己管理力は自然と強化された。
さらに色々な知識を持った人たちとの関わりが増えたことで、健康やお金、自己投資などの有益な情報を取り入れられるようになった。
ただ自立した生活を送るだけではなく、自分の将来にとってよりよい選択をとることができている。
上京転職で得た最大の成果とは?
成果①:年収増加のスピードアップ
私は地方時代、もしも転職をせずに留まっていた場合の年収は、
20代で300万円台、30代で400万円台、40代・50代で500万円台のイメージだった。
それが、上京転職をしてからは、前職を大きく上回るペースで年収アップができている。
具体的には、
2021年:年収320万円(前職最終年 23歳)
2022年:年収360万円(上京1年目 24歳)
2023年:年収400万円(上京2年目 25歳)
2024年:年収450万円(上京3年目 26歳)
のようなペースで収入が伸びており、今後も順調に年収アップしていく見込みだ。
さらに、都内で次の転職を成功できればそれ以上のスピードで年収を上げられる可能性も秘めている。
成果②:自分の価値を上げる経験ができた
上京転職自体が自分を成長させる経験になったのはもちろん、日本中・世界中から様々な人々が集まる東京というフィールドで仕事をすることで、地方に留まっていた頃よりも遥かにハイペースで成長ができている。
成果③:地方ではできない多くの体験ができた
東京では、常に最先端のモノや著名人が集まるイベントが開催されていたり、数えきれないほどの文化施設も存在する。
東京で暮らすことで、いろいろなイベントに軽く足を運ぶことができるため、
地方ではなかなかできない体験を多くできている。
また、東京は空港や鉄道など交通網の中心でもある。
地方在住時に比べて、国内旅行はもちろん、海外旅行にも比較的簡単に行きやすくなる。
東京に住んだだけで、自分の中の世界は大きく広がった。
逆に、上京して苦しかったこと・失敗したこと
家賃・生活コストの高さは予想以上
東京の家賃は地方と比較してかなり高い水準だ。
どんな家でも我慢できるのであれば、格安で済むことも物理的には可能だが、
多くの人は、ある程度の広さ・清潔さ・立地などの許容範囲があるため、
最終的には地方よりも高い家賃で部屋を借りることになる。
また、食材・日用品の物価が若干高かったり、人との交流が増えることで交際費がかさむこともある。上京転職をする際は、転職後の収入と出費を可能な限り細かくシミュレーションをして、
収支に余裕をもった生活をしなければならない。
孤独との戦い
地元で築いたコミュニティを離れて東京に出るため、上京直後は孤独を感じる機会はどうしても増えてしまう。
上京直後は、すでに東京で暮らしている友人に連絡を取り、会っておくのはおすすめだ。
上京の先輩としてよいアドバイスをもらえたり、定期的に会う関係を作りやすい。
ただ、地元メンバーとのコミュニケーションにいつまでも頼っていては、上京のメリットが薄れるリスクもあるため、早い段階で新しい職場の人と仲良くなったり、いきつけのお店を作っておくのが有効だ。
満員電車はほぼ避けられない
多くの職場は東京の一等地に存在していて、周辺の家賃は非常に高いため、
必然的に職場から多少離れた場所から電車通勤をすることになる。
この場合、満員電車での通勤が日常になるため、この点に関しては覚悟が必要だ。
満員電車のストレスに耐えるのが難しい場合は、
・徒歩・自転車通勤ができるエリアに絞って部屋探しをする
・ノイズキャンセリング型のイヤホンを付けてストレスを和らげる
・座って通勤ができる駅の最寄りに住む
など、自分なりの対策方法を探すことが重要だ。
これから上京転職を考える人へ伝えたいこと
上京転職を成功できるかどうかは、年齢・学歴・資格の前に「行動力」と「継続力」にかかっている。
しっかりと情報収集をした上で、粘り強く転職活動を行うことができれば、上京転職は誰でも成功できる可能性がある。
まとめ|3年前の自分に伝えたいこと

仮に3年前にタイムスリップしたとしても、私は今と同じく上京転職をする選択をする。
上京転職をしたからこそ、自分自身が大きく成長できたし、将来の可能性をより広げることができている。
人生は、「どんな環境」に身を置くかによって大きく変わることを身をもって体感した。
さらなる成長を求め、引き続き東京で踏ん張っていきたい。