こんにちは、カマダキです。
私は2年前に地方から上京転職して、都内の上場企業に中途入社した。
先日2階級の昇格を言い渡されて、晴れて役職者になった。
今26歳、田舎出身で高卒の僕が、地元から東京に転職して、
入社2年で役職者になった過程を振り返りながら書いてみようと思う。
積み重ねてきたことを全部書こうとするとキリがないが、わかりやすく4つのポイントにまとめてみた。
- 一社目で経験を取りに行く
- 成長企業への転職
- 行動量で目立った存在になる
- 独自性で目立った存在になる
それでは、一つずつ説明していく。
1.一社目で経験を取りに行く
高校を卒業してから新卒で入ったガス会社では、主に各家庭のガス設備の点検をしていた。
業務負荷は非常に軽く、定時退社が日常だった。
仕事自体はとても楽だったが、長い将来を見たときに、このままここで何もスキルがつかないまま年を取ってしまったとき、どこかでキャリアが詰むのではないかと大きな不安を覚えた。
そこで、社内でも激務といわれる法人営業の部署に目を付け、入社半年くらいから、
上長面談のタイミングでそちらへの部署異動の希望を出し続けていた。
法人営業の部署というのが、基本的には大卒の総合職や、社内経験豊富なベテランなどが多く在籍している場所ではあるのだが、大多数の部署と比べると激務が目立っており、社内では外れくじとして敬遠されていた。
誰も営業に異動したくないという環境の中で、私一人だけが毎回希望を出していたことにより、
入社3年目のタイミングで法人営業のポジションに行けることになった。
当然ながら、社内では変人扱いをされたが。
意気揚々と異動してきたはいいが、最初はかなり苦労した。
仕事量、案件難易度、社外との交渉など、当時21歳の私には毎日目が回るような内容だった。
一度、物品の発注を完全に忘れてお客様に迷惑をかけてしまったときは上司に厳しく叱責され、
耐えられずトイレで泣いてしまったのは今でも忘れられない記憶だ。
こんな生活を3年ほど続けた頃には、心の余裕や成長の実感をかなり感じられるようになっており、
転職してもそこそこ働けるであろう自信がついていた。
2.成長企業への転職
転職活動を始めたときは、成長企業への転職に徹底的にこだわって求人を探した。
一社目の会社は衰退気味であり、毎年じわじわとボーナスがカットされてきていたり、多くのベテラン社員のモチベーションが非常に低かったことなどから、転職するときは成長企業を選ぼうと強く思っていた。
また、成長企業の方がどんどん新しい仕事やポジションが増えたり、売上拡大に伴って給与も伸びていく可能性が高いからだ。
複数の転職エージェントから紹介された大量の求人を見ながら考えた結果、
一社目で培った法人営業の経験を評価してもらえるポジションで、業界も会社も成長しているIT系の営業職を応募することにした。
3.行動量で目立った存在になる
無事に狙った業界・会社に入社したが、急成長企業ということもあり、
私が採用された新規営業のポジションには全国で50人以上が同時期に入社しており、
ライバルがとても多い状態だった。
地方から覚悟をもって転職してきた手前、最初からコケては先がないというプレッシャーもあり、
いち早く成果を出すためにまずは行動量を意識することに。
私のポジションは営業職ではあるが、完全歩合制のように、売上が給与にダイレクトに比例するわけではない。
そのため、他の社員はライフワークバランスをある程度意識しながら仕事をしていることも多く、
勤務時間の中で営業活動や知識習得、事務作業などを行っているケースがほとんどだった。
そんな中、私はお客様先が営業している日中の時間はほぼ営業活動に注ぎ、その他の業務は朝か夕方夜にまとめてやるようにした。
短期的には労働のコスパが悪くなることは承知の上だったが、とにかく必死だったのと、早い段階から多くの同期たちとの差別化を図りたいという気持ちが強かった。
会社によっては、勤務時間がガチガチにコントロールされ、朝晩に仕事をすることが難しいケースもあるかもしれないが、私の勤め先ではPCを持ち帰っている間は特に勤怠の管理外だったため、
やろうと思えばいくらでも仕事ができるという状況だった。
こうして、通常の勤務時間は営業活動をし続けるというスタイルを入社当初から数か月続けただけで、社内ではめちゃくちゃ動いてる熱い新人がいるという話が広がるようになった。
4.独自性で目立った存在になる
他の社員よりも行動量を積み上げ続けると、成果が出やすくなる上に、
成功確率を上げるためのノウハウが自分の中に蓄積されてくる。
私の場合は、テレアポをスムーズに行うため、個人で会話の台本(トークスクリプト)を作りこみ、実際に営業で使ってからさらに改善点をブラッシュアップという作業を続けていた。
それをたまたま見かけた上司から、社内向けに勉強会を開いてほしいとオーダーを受け、
全社員にオンラインで勉強会を実施した。
こういった活動がきっかけとなり、仕事の中でチャンスをもらえる機会がとにかく増えていった。
例えば、私の営業可能エリアの拡大や、新サービスのリリースを進めるチームへの参加、新卒社員のOJT(教育係)など、多方面から色んな仕事を任せてもらえるようになった。
そして、入社2年ちょっとが過ぎたころ、社内で新しい部署が立ち上がることになり、
私はその部署に2階級昇進の役職付きで異動となった。
こんな流れで、地方出身の20代高卒社員が、東京の上場企業で役職者に転身することができた。
もちろん、所々で幸運に恵まれたことも大きな要因だが、再現性はかなり高いのではないかと思う。
まとめ
改めて、ここまでの道のりを4つのステップで要約するとこんな感じだ。
- 一社目で経験を取りに行く
→ 転職先で評価される経験・スキルを身につける - 成長企業への転職
→ 新たなチャンスが増えやすい成長業界・企業に行く - 行動量で目立った存在になる
→ 誰でもできることを誰よりもやるだけで差別化になる - 独自性で目立った存在になる
→ 行動を積み重ねて得た知見でさらなる成果を出し、社内に展開する
振り返ると、正しい場所で努力を重ねることがすごく大事だと実感した。
今回の内容が、皆様のキャリアのヒントになれば幸いだ。