こんにちは、カマダキです。
「上京転職を目指し転職活動をして無事に内定をもらったが、引っ越しの段取りに不安がある」
今回は、このような方向けの記事だ。
私は約3年前に、地元の秋田から東京の会社へ転職を果たした。
必死の転職活動の末、ようやく内定をつかんでほっとしたが、落ち着く暇もなく、東京に引っ越すための準備をすぐに始めなくてはならない。
上京転職における引っ越し準備は、短期間で進めなくてはいけないことがたくさんある。
当時はなかなか慌ただしかったが、特に大きなトラブルもなく無事に引っ越し作業を完了させることができた。
そこで、私が経験した一連の流れについて、時系列で振り返りながら、各フェーズでの注意事項と合わせて順番に記していく。
2021年12月10日 退職届を提出。最終出社日を確定
東京の企業から内定をもらった後、無事に現職での退職交渉が完了し退職届を提出。
この段階で転職が確定し、いよいよ引っ越しの準備を進めることができる。
私の場合は、次の会社の入社日が翌年3月1日。
有休フル消化を加味すると、現職の最終出社日は1月20日となった。
幸い、有休がかなり残っていたことで次の会社の入社日まで1ヶ月以上の休暇があったため、比較的余裕をもって引っ越しすることができた。
もしも有休があまり残っていない状態で上京転職をする場合は、
引っ越し準備期間が非常にタイトになるため、転職が確定した瞬間にすぐに準備を急いだほうが良い。
2021年12月10日~25日 SUUMOで引っ越し先候補の下調べ
引っ越し準備の第一段階として、まずは勤務地を基準に住むべきエリアをある程度絞りこんでいく。
都内の会社に出勤する場合、ほとんどのケースで電車通勤が基本になるが、
交通網が非常に発達しているため、勤務地によっては東京都内だけでなく千葉・埼玉・神奈川なども居住地の候補に上がる可能性がある。
つまり、現実的に通勤可能な範囲が広すぎるため、このまま探すと住む候補になりそうな物件数があまりにも多すぎて収拾がつかない。
そのため、最初から候補となるエリアをピックアップしておくことで、最終的に納得の行く物件にたどり着きやすくなる。
エリアの絞り込みの方法として、私はSUUMOを使って、
最初に「賃料」と「通勤時間」の二軸で絞り込みを行った。
「賃料」はもちろん、家探しでは絶対に外せない基準だ。
賃料の目安は一般的に月収の3割程度とされているので、
内定通知書に記載された手取り月収の30%~額面月収の30%の間を目安に物件を探すことにした。
また、賃料に次いで「通勤時間」も家選びの中でとても重要な基準だ。
満員電車での長距離通勤は、特に不慣れな上京転職者にとっては疲労やストレスが溜まる可能性がある。
ただでさえ初めての上京と新たな仕事で負荷がかかりやすいタイミングになるため、
通勤にかかるエネルギーもなるべく最小にした方が安全だ。
そのため、まずは勤務地からなるべく近い場所で物件検索を始めるのが良い。
理想はドアtoドアで30分以内だが、勤務先が都心の場合は家賃の条件が合わない可能性が高い。
どんなに離れても、ドアtoドアで60分以内のエリアで留めておきたいところ。
「目安賃料」と「通勤時間30~60分以内」をベースにエリアを絞り込むことで、
選ぶべき場所がかなり明確になってくるはず。
その範囲の中から、「街の雰囲気」「治安」「周辺の施設」などの観点で、住みたい街の最寄り駅定めることで、あとはその駅の徒歩圏内で物件を探していけばよい。
そして、目安賃料の範囲で「駅からの距離」「設備」「間取り」などのバランスを考えながら探していくことで、自分の条件に合った物件がいくつか拾えてくるはずだ。
もし、この時点で住みたいと思える物件が見つからなければ、
絞り込んだエリア内では予算に合う物件がないということになる。
その場合は、これまで守ってきた条件をひとつずつ捨てないと物件はみつからない。
例えば、駅徒歩5分以内で探していたのを10分以内にしてみたり、
築年数20年以内の条件を30年以内にしてみるなど、物件の条件を少しずつ落としていくことで
最終的に予算に収まる物件を見つけていく。
念のため書くが、なかなか条件に合う物件が無いからといって家賃の予算自体を上げるのはおすすめしない。
家賃は毎月発生し続ける固定費のため、月収の3割前後という目安を崩してしまうと、生活が圧迫されて苦しい東京生活になってしまうリスクがある。
2021年12月29日~30日 現地の下見
年末の休暇を利用して、実際に住みたいエリアの下見で東京に行った。
街の空気感や、住んでいる人たちの雰囲気は実際に現地を歩いてみないとわからない。
事前の下調べで住む候補の最寄り駅を7つくらいに絞っていたので、
実際に生活する目線を持ちながら、各駅の周辺を一駅ずつ歩き回ってみた。
結果、1日で20キロ以上歩くハードな日程となったが、
住みたい最寄駅をさらに絞ることができたので、現地下見はやってみて良かったと思っている。
もし時間と交通費に余裕があれば、候補地の下見してみることは是非おすすめしたい。
2022年1月6日 不動産会社にて内見
事前に訪問の予約をしてから、東京の不動産会社に訪問して内見に連れて行ってもらった。
自分で調べてきた物件以外に条件が良さそうな物件を改めて紹介してもらい、内見を数件した。
無事に物件を決めた後、事務所に戻って入居申込書を記入し、その日は終了。
不動産会社は全国で約12万社と星の数ほど存在するが、上京者にとっては、
「地域密着」と「オンライン契約可」の2つを満たす会社を選ぶと失敗が少ないように思う。
地域密着型の不動産会社は、周辺エリアの道路の隅々まで把握しているくらい地域事情に詳しい。
自分で調べてきた物件以外にも、プロ目線でおすすめの物件や、
ネットに載っていない物件も紹介してくれる可能性があるので心強い。
また、上京転職ではオンライン契約が可能な会社を選ぶのは大事だ。
入居申込を済ませた後、入居者の審査や契約書類の作成などの準備があるため、実際の賃貸借契約が行えるまで通常1週間前後かかる。
そのため、物件の契約はどうしても別日になってしまう。
それでわざわざ契約のためだけに、また東京に行くのは時間も交通費も過剰にかかってしまうことになる。
そこで、オンラインでの契約に対応している会社であれば、
東京に出向かなくても自宅で契約が完結できるので、非常に楽だ。
不動産会社は、IT化が進んでいる会社とそうでない会社の差が激しいので、ITリテラシーの高そうな会社を選んだ方が契約までのタイムロスや費用が抑えられる可能性が高い。
不動産会社選びの際は、Googleマップで「○○駅 賃貸」と検索してみて、ホームページがしっかりしていて、店舗が綺麗で、口コミが極端に悪くない会社を選んでおけばまず大丈夫だろう。
2022年1月15日 物件の契約
自宅から、ZOOMを用いて不動産会社と物件の契約を行った。
この契約によって、新居への入居可能日が確定。
2022年1月15日 入居中の部屋の退去申込
新居の入居可能日が確定後、賃貸物件に住んでいる場合は解約の手続きを行う。
不動産会社によるが、退去の1ヶ月前までに申し出をしないといけない場合が多いので、なるべく早く手続きを行った方がよい。
連絡が遅れてしまうと、引っ越し日以降の賃料を無駄に支払わないといけなくなることもあるので要注意。
また、このタイミングで電気・ガス・水道・インターネットなどのインフラの解約申込を実施。
さらに引っ越し先の新居での開通申込も同時に済ませておく。
万が一、何らかの解約申し込みを忘れてしまうとまずいので、ToDoリストを自分で用意して、やることがどこまで進んだかを常に確認できるようにしておくと安心だ。
2022年1月16日 引っ越し会社の見積を取る
入居日が確定したら、引っ越し会社との契約もなるべく早く進めた方がよい。
地方からの引っ越しは二日がかりになることが多く、早めに引っ越し会社のスケジュールを抑えないと、退去日・入居日に合わせて作業を依頼できなくなるリスクがある。
私は、新居の賃貸借契約をしたその日に引っ越し会社の見積訪問を
2社予約し、さっそく翌日に来てもらった。
複数の会社で見積もりを取ると、各社で競合することで引っ越し費用を多少値引きしてもらえる可能性がある。
私の場合は、2社の営業マンに競ってもらった結果、
当初の見積もりよりも5万円以上安くしてもらうことができた。
ちなみに、依頼するタイミングがぎりぎりで、業者さんのスケジュールがすでにタイトになっている場合は値引き交渉が難しいこともあるので、見積依頼と申し込みはなるべく早く行うのが良いだろう。
ちなみに、実家からの引っ越し等で持っていく荷物が少ない場合は、
クロネコヤマトのヤマトホームコンビニエンスが安価な選択肢になる。
2022年1月17日~2月9日 ひたすら人に会う
有休消化期間は、引っ越しの準備と並行してほぼ毎日地元の友人や親戚など、いろいろな人に会いに行った。
今後、地元へ帰省するタイミングでは、地元で過ごす時間は非常に限られたものになる。
そうすると帰省時に誰に会うかはどうしても優先順位をつけることになり、結果的に家族や親しい友人などに絞られるケースが多い。
そのため、元々会う頻度が少なかった友人や、遠い親戚、バイト時代の先輩など今後も会える機会がより少なそうな人たちと積極的に会った。
特に、高齢の親戚や知人がいる場合、下手をすれば上京前のこのタイミングが、人生最後の会えるチャンスになってしまう可能性もある。
会いたい人やお世話になった人には、後で後悔しないように地元を離れる前に会っておくことをおすすめする。
2022年2月10日 退去・引っ越し
午前中に引っ越し会社に訪問してもらい搬出作業実施。
1時間くらいですべての荷物を運んでもらい、お世話になったアパートは空っぽになった。
この後は管理会社が来て、鍵の引き渡しと退去時のチェックがあるため、
来るまでの間に部屋の掃除を済ませた。
退去時は、部屋の汚れや損壊の状況に応じて退去時の費用が変動する。
クリーニング代等を余計に請求されることを防ぐため、
なるべく綺麗な状態にして部屋を明け渡すのがベストだ。
そして地元最後の夜、駅まで見送りに来てくれた家族や友人に挨拶を済ませ、新幹線で東京へと旅立つ。
まとめ
- 最終出社日の確定後、すぐに引っ越しの準備を開始
- SUUMOで引っ越し先の候補をピックアップ
- 余裕があれば事前に候補エリアの現地下見
- 不動産会社で内見
- 物件の契約(オンライン契約がおすすめ)
- 入居中の部屋の退去申込
- ライフラインの停止申込
- 引っ越し会社の見積
- とにかく地元の友人や親戚などに会う
- 引っ越し作業後は部屋を掃除して退去立ち会い
上京が確定してからやらないといけないことは思ったよりも多く、時間もかなり限られている。
新たな東京生活で良いスタートを切れるように、引っ越し準備をスムーズに行いつつ、限られた地元での時間を大切に過ごそう。