こんにちは。カマダキ(KamadakiG)です。
上京転職を成功させるためには、事前の「自己分析」を欠かすことはできない。
しかし、いざ自己分析を始めようとしても進め方がわからなかったり、自分の内面を深く見つめる作業に抵抗感があったりと、なかなか一筋縄ではいかないものだ。
今回は、上京転職を成功させた私が当時もっとも自己分析に役立った書籍を紹介したい。
自己分析を簡単かつ効果的に進めるための救世主になったのが、前田裕二氏の著書『メモの魔力』だ。
この本はただのメモ術本ではなく、自分の価値観や目標、さらには未来のキャリアパスを具体的に描き出すための強力なツールとして機能する。
この記事では、『メモの魔力』をどのように上京転職や自己分析に役立てられるかを、具体的な実践方法とともに解説していく。
1. 上京転職における自己分析の重要性
「上京転職」という、完全に新しい環境で仕事を探す場合において、単に求人情報を眺めたり履歴書を書く作業では不十分だ。
私は以下の理由から、転職準備の段階で入念な「自己分析」を行う必要があると考えている。
自己分析が上京転職成功の鍵となる理由
志望動機や自己PRなどの説得力を高める
東京の企業の求人は、地方に比べて応募者が圧倒的に多いため、内定を勝ち取るためには差別化が必要だ。
自分の価値観や強みを把握していると、企業に対する志望理由を具体的に伝えることができるようになったり、面接での質問に対する対応力も向上したりと、内定率を向上させることができるようになる。
適切なキャリア選択ができる
東京での仕事探しは、選択肢が多すぎるという点でとても大変だ。
選べる道が多いからこそ、自分自身にとっての正解や何をやりたいかがわからなくなり、求人を探せば探すほど思考の迷路に陥ってしまう。
事前に自己分析を徹底することで、自分が本当にやりたいことや適性などを明確にできるため、迷いのない選択ができるようになる。
ストレスを乗り越えやすくなる
上京転職は、環境を大きく変える決断であることから、不安やプレッシャーがつきものだ。
自己分析によって自分の弱みや対処法を知ることで、自分を客観的に見つめることができるようになり、精神的な安定感を得られる。
2. 『メモの魔力』とは?
『メモの魔力』は、SHOWROOM株式会社の創業者である前田裕二氏の著書で、累計76万部を超える大ベストセラーだ。
今までおびただしい量のメモを取り続けてきた「メモ魔」である著者が、人生をより良く変えていくためのメモの使い方について、実体験も交えて事細かに書かれている。
主な内容
- 情報をただ書き留めるだけではなく、「抽象化」と「転用」を通じて価値を創出するメモの使い方
- メモを通じて自分の強み、価値観、夢を明確にする方法
- メモを書き続けることで得られるスキルや効用
3. なぜ『メモの魔力』が上京転職準備に役立つのか?
自己分析を「深く」「広く」行うためのツールになる
本書では、「自分を知るための自己分析1000問」が収録されており、自己分析をすぐに始められるようになっている。
本書で紹介されているメモの書き方「具体→抽象→転用」に当てはめて自己分析を進めていくことで、自分の性格、価値観、目標、過去の経験などを体系的に整理できる。
これを実践することで、求人選びはもちろん、面接での自己PRや志望動機の深掘りが簡単になる。
不安を具体化して解消できる
上京転職には多くの不安がつきまとうが、メモに自分の心情を書き出し、それを抽象化することで「何が不安なのか」を突き止めることができる。
さらに、メモによる知的生産を行うことで、その不安を解消する具体策も見えてくる。
4. 実践編:『メモの魔力』を使った自己分析の方法
ステップ1:情報を書き出す
本の中で最も基本的な作業が「メモを取ること」だ。
用意された自己分析の質問に対して、人生を振り返りながらひとつずつ書き出していこう。
質問例
- 幼少期:理想の職業は?
- 社会人:理想の年収は?
- 未来:40代になったらどこに住みたいか?
重要なのは、どんなに小さなことでも漏らさずに書き出してみることだ。
ステップ2:抽象化する
書き出した情報を単なる経験談に終わらせるのではなく、その背後にある共通点や本質を見つけ出していく。
例えば:
- 「アルバイトで店舗売上を上げる施策を考えた」→問題解決能力
- 「友人に進路相談されることが多い」→信頼されやすい性格
このように抽象化することで、自分の核となる強みが浮き彫りになっていく。
ステップ3:転用する
抽象化した強みや特性を、「転職活動」という文脈に当てはめて考える。
たとえば:
- 問題解決能力を「新しい環境での適応力」としてアピール
- 信頼されやすい性格を「チームでの貢献」に転用
こうすることで、過去の経験から自分の強みを発見できたり、具体的なアピール材料として活用することができる。
5. 実際に使う場面:上京転職の成功例
キャリアプランを描く
転職する上で大切な自分の軸を知ることにより、無数にある求人票の中から、納得できるものを選べるようになる。
また、かなり先の将来まで考えたうえで物事を決断できるようになる。
志望動機を書く
抽象化した「仕事で大切にしていること」を基に、志望動機に説得力を持たせられる。
面接で自己PRをする
自己分析で浮かび上がった強みを明確に言語化し、面接官に伝えることができる。
6. 『メモの魔力』を最大限に活用するコツ
定期的に振り返る
自己分析は一度やったら終わりではない。時間の経過や経験の蓄積によって、価値観や目標は変化するからだ。
定期的にメモを見返し、考えを振り返ったりアップデートする癖付けも重要だ。
「なぜ?」を掘り下げる
本書では「Why?」で思考を深める手法も紹介されている。
例えば、「なぜ上京転職したいのか?」を掘り下げることで、自分自身に眠っている本当の理由にたどり着くことができるはずだ。
7. まとめ:「上京転職」するなら『メモの魔力』を活用しよう
上京転職を成功させるためには、「自分を深く理解すること」、「自分にあった仕事を探すこと」、「自分の価値を他者に伝えられる能力」を嚙合わせることが非常に重要だ。
『メモの魔力』を活用すれば、その土台となる自己分析を具体的かつ簡単に行うことができる。
しかも、この書籍を読んで身に付けた習慣・スキルは、転職の時だけではなく、人生のあらゆる場面で大きく役に立つものだ。
これからの人生の大きな一歩を踏み出すために、『メモの魔力』を使い、東京で充実したキャリアを実現することを願っている。