高卒で大手企業に就職は本当に良い選択肢?メリット・デメリットや戦略などについて考察!

こんにちは。カマダキ(@KamadakiG)です。

誰もが知るような大手企業の中には、高卒の新卒採用を受け付けている会社が意外と多く存在する。

社員の多くが受験と就活戦争を勝ち残って入社したエリートである中、果たして、高卒で大企業に入る選択肢は良いのか悪いのか?

今回はこの問いに対して、メリットとデメリットを比較しながら考察していく。

結論:コスパは最強だが日々の努力を怠ると危険

大学の学費をかけずに大企業の社員になれるという点で、コスパが高いことは間違いない。

ただし、大企業勤めでも実は努力をし続けないと将来が危うくなるというリスクも抱えている。

これらの理由について見ていこう。

高卒で大企業に入るメリットとは?

いちばんのメリットは、何よりも高卒サラリーマンの中では群を抜いた好待遇を得られることだ。

例えば、高卒で地方の地場企業やサービス業などに勤めている社員の多くは年収300~400万円台が多く、年収200万円台も珍しくはない。

それに対して、大手企業の高卒社員は年功序列で年収が上がっていき、ピークでは年収700~800万円くらいまで得られることもある。

また、大企業勤めの場合は年収の中でボーナスの占める割合が高いため、特に目立った活躍をしていなくても、20代から半期のボーナスで100万円程度の支給があるケースも存在する。

さらに、家賃補助制度や社宅の用意などの福利厚生も充実しているため

自由に使えるお金にさらに余裕ができるのが大企業に勤めるメリットだ。

高卒で大企業に勤めるデメリットとは?

①社内でのキャリアアップが難しい

大企業の場合は従業員が多いために、「人気の職種・部署」や「出世・昇格」をつかむための競争が非常に激しい。

しかも、社員の大半は就活を勝ち抜いてきた優秀な大卒が多くを占めており、さらに新卒採用で毎年数十人~数百人規模で優秀な人材が集まってくる。

その結果、社内では少数派である「高卒」という肩書が足かせになってしまうため、

よほど突出したスキルや能力を持ち、それが認められない限りは、社内で順調にキャリアアップしていくことは難しい可能性がある。

そのため、入社からある程度の年数が経過しても現場職やサポート系の業務などの基本的な仕事を任され続けてしまい、会社で評価されるためのスキルや実績を得られないまま時が過ぎていくということにもなりかねない。

②リストラ時に狙われやすくなる

経済の不安定化や様々な分野で技術革新が止まらず、大企業であっても存続が危うくなったり、

大規模なリストラを敢行するケースが増えてきた。

そんな中で、リストラや希望退職の募集が発生した時に声がかかりやすいのは、スキルや実績の評価が乏しい人材だ。

多くの社員と比較すると、高卒社員は学歴や業務の質の部分でハンデを抱えている可能性が高いため、万が一リストラが発生した際は狙われるリスクを抱えているということは意識しておくべきだ。

③転職時には待遇が下がる可能性が高い

大企業の高卒社員の待遇が恵まれている理由は、スキルがあるからというより、大企業にいるからというのが大きい。

そのため、転職をしようとしたとき、大企業勤めよりも年収や待遇面が下がってしまうリスクが非常に高い。

定年まで大企業で勤めあげるなら問題ないが、現代ではどんな企業でも数十年先まで生き残っている保証はないし、それ以外にも人間関係や仕事内容などいろいろな要因で転職を考えざるを得なくなるような機会も訪れるかもしれない。

そのため、仮に直近で転職した場合仕事の選択肢や待遇面はどのように変化しそうかというのは、定期的にチェックしておく必要がある。

大企業の高卒社員が幸せに生き続けるための戦略

ここまで、高卒で大企業に勤めることのメリットとデメリットを上げてきた。

これらの要素を考えた上で大企業の高卒社員が生き抜くために意識するべきことは、

「自分の年収以上の人材になる努力」を日々積み重ねることだ。

例えば、社内でも責任のある仕事を周囲の人間ではなく自分が任されるためには何が必要かを考え、

それに向けて日々の仕事に向き合ったり、会社で推奨されている資格を積極的に取るなど、評価のためにやれることはたくさんある。

長い社会人生活の中で、努力を重ねた人とそうではない人ではものすごい能力差になるため、人並み以上の努力を続けるだけで、周囲のエリート層ともある程度は戦っていける可能性が上がっていく。

このような状態になると、人員削減が発生しても声がかからなくなる上に、昇格・昇給のチャンスも増えてより良い待遇が狙えるようになる。

さらに、社内で求められる人材になることで、人気のある仕事ややりがいの高いポジションを任せてもらえるようになるなど、好循環ができあがっていく。

しかも、このように年収以上の人材になる努力をし続けることで、結果的に他社でも戦える力が身についているため、仮に転職をすることになっても現状と同等かそれ以上の好待遇求人を狙える可能性も高まる。

大企業で働く高卒社員の多くは、自分の能力以上の給料をもらえる状態からスタートするが、その状況にあぐらをかかずに努力し続けることで、さらにキャリアの安定性を高めることができるのだ。

大学の学費をかけずにこのようなキャリアを歩めるなら、大企業の高卒社員は間違いなくコスパ最強だ。

まとめ

  • 高卒大企業社員は自身の能力以上の好待遇
  • リストラや転職で年収大幅ダウンのリスクがあるので油断はできない
  • 努力を続けることで真の安定が手に入る

いかがだっただろうか。

大企業に入れば安泰という時代は終わりを迎えつつあり、

一人一人が長い人生をどう生き残っていくかを真剣に考えないといけなくなってきた。

高卒の場合は学歴という後ろ盾がないため、自ら努力して能力を上げていかないと、

いきなり野に放り出されたときに生き残るのが大変になる。

そうならないためにも、どんな環境にいるときでも自分を高める努力は続けるようにしていきたい。

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