高卒こそ転職前提のキャリアを考えるべきたった2つの理由

  • 2023年3月19日
  • 2023年4月11日
  • 高卒
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高卒こそ転職前提のキャリアを考えるべきたった2つの理由

こんにちは、カマダキです。

今回は、最終学歴が『高卒』のサラリーマンに向けた記事を書いていく。

「なんで隣の同僚は同じ仕事をしているのに学歴が違うだけでこんなに給与の差があるのか」

「大学に通えなかっただけで生涯低収入で決まってしまうのか」

今、こんなモヤモヤを抱えてこの記事にたどり着いた方も多いのではないだろうか。

私自身も高校卒業後すぐに就職し、大卒との明確な給与の差や将来の不安を感じてきた経験がある。

そこで私が気づいた結論は「高卒の会社員は転職を前提にキャリアを歩んだ方が良い」ということだ。

私自身の経験を交えながら、この結論の背景を2点述べていく。

高卒の新卒枠がそもそも不利

年功序列型の企業に勤めた場合、学歴によって生涯もらえる給与がある程度決まっている。

なぜなら、学歴毎に昇給・昇格するための要件に差があるからだ。

例えば、私が以前いた会社では社員のグレードが9段階あった。

高卒で新卒入社した社員が一番下のグレードから始まるのに対して、大卒で新卒入社した社員は下から3つ目のグレードからのスタートとなる。

高卒社員が下から3つ目のグレードにたどり着くまでには、年功序列でおよそ10年ほどかかるのだ。

10年間必死で働いてやっとグレードが大卒社員と並んだと思った頃には、大卒社員はさらに上の階級に昇格しているなんてことはよくある。

また、高卒では定年まで働いたとしても最終的に到達できるグレードはほぼ決まっているので、どんなに成果を出し続けたとしても、人事制度の構造上、給与や役職は途中で頭打ちになってしまう。

このような会社では、入社時から退職時まで大卒との収入差はずっと開き続け、最終的には生涯年収が数千万~1億も違ったりする。

大前提として、この記事は決して大卒を批判しているわけではない。

社会的に見れば、大卒社員は4年の時間と学費の投資により、一定レベルの専門知識を有していることを前提で採用されている。

そのため、入社時の給与が高卒社員より高いのは当たり前だ。

ただ、働き始めてからの各社員の実態はどうだろうか。

年数を重ねるごとに、仕事の能力や会社への貢献度は学歴と関係なくなっていくことが多いのではと思う。

「学歴=仕事の能力」とはならず、結局は個人の素質や努力の積み重ねが仕事のパフォーマンスに大きく関係するからだ。

結果的に、ハイパフォーマーの高卒社員もいれば、窓際族寸前の大卒社員も生まれる。

しかし、会社の給与の仕組みが私の前職のような学歴重視の制度であった場合、「デキる高卒社員」よりも「デキない大卒社員」の方が永遠に給与が高いという現象が当たり前に起きている。

つまり、実力があって会社への貢献度が高い高卒社員ほど、学歴が「高卒」というだけで、損をし続けることになるのだ。

これが高卒で新卒入社した会社に居続けることのリスクだと私は考えている。

転職市場では学歴よりも経験やスキルで評価される

学歴差によって損をし続けるのを避けるためには、実力をつけて転職することをおすすめする。

新卒で入社する会社は、学歴差がそのまま長期的な待遇の差となるケースが多いが、中途採用の場合は、基本的に過去の経験や持っているスキルで評価される。

中途採用の求人の大多数は「学歴不問」となっており、採用条件で学歴を重要視してはいない。

(一部の大企業の求人には、中途採用でも「大卒以上」を条件にしているところもあるが、有名企業は求人への応募人数が多すぎるため、足切りとして条件を厳しくしているのだと思う。)

自分の培った経験やスキルを評価してくれる会社に転職をすることができれば、転職時点で年収を大幅に上げることも可能だ。

また、中途採用を行っている会社の中には、入社後の社員も実力重視で評価するところもたくさんある。

社員の年齢や学歴など関係しない会社で実績を上げていくことで、年収アップや役職者への昇格を早期で狙うこともできる。

まとめ

・高卒で新卒入社した会社では、どんなに活躍しても学歴の壁を超えられず、待遇面で損をすることがある

・転職市場では、学歴よりも経験やスキルで評価されることが多い。

・中途採用を行っている会社は実力主義のところが多く、学歴関係なく昇給・昇格のチャンスがある

新卒入社した会社では「高卒」という枠組みで待遇が固まってしまうのに対して、転職市場ではあらゆる人に可能性が開かれている。

今の職場で、大卒社員と比べても能力で負けていないのに給与は低くて不満を持っている方は早い段階で転職を考えた方がいい。

年功序列や学歴主義の会社は徐々に減っていく風潮ではあるが、何年後に制度が変わるかわからない会社に期待して待つよりは、自分がもっと評価される環境に身を移す方が早いし確実だ。

反対に、今の能力に自信がない高卒社員は自分を卑下する必要はまったくない。

今の仕事がうまくいっていないとしても、自分に合った環境に行くだけで仕事ができるようになったり評価が上がったりすることは良くあることだ。

もし、転職市場の中でも今の実力が低いと感じているのなら、自分の目指す企業や職種に必要なスキルを今から身に付けていけばいいだけの話だ。

「転職」を武器にして、給与とやりがいがどちらもより良くなるキャリアを歩んでいこう。

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