こんにちは。カマダキ(@KamadakiG)です。
将来のキャリアを考えて、IT企業への転職を考えている人は多い。
しかし、学歴もなく、パソコンのスキルも全くない状態からIT企業に転職できるのか。
そして、もし入社できたとしても未経験で仕事についていけるのだろうか。
IT企業に興味があるのに、このような不安を抱えてしまい、なかなか動き出せない方も少なくないと思う。
本記事では、実際に高卒未経験からIT企業に転職した私の経験を元に、高卒社会人がIT企業に転職を成功させるためのポイントについて書いていく。
1. 高卒がIT企業に転職するのは可能か?
結論から言うと、高卒でもIT企業に転職することは可能だ。
実際に、多くの企業では「学歴不問」「未経験歓迎」として募集を行っている。
ただし、高卒でIT業界に転職するためには、適切なスキルの習得や戦略的な転職活動をしっかりと考えていく必要がある。
特に、営業やエンジニア職、ITサポート職などの未経験から入りやすい職種を入り口として選ぶことは重要だ。
2. IT企業で高卒に向いている職種

2.1 営業職
営業職は、ITへの専門知識が少ない方が最も始めやすい職種だ。
基本的に販売する商品に関わる知識を備えることで営業活動は可能であり、
自らがプログラミングなどの開発作業を行うことはない。
コミュニケーションスキルや営業・販売経験のある方は、まずは営業職でIT企業に転職をするのがおすすめだ。
必要なスキル
- 最低限のPCスキルやIT知識
- コミュニケーション力
- 課題解決力
2.1 プログラマー / ソフトウェアエンジニア
プログラマーは、未経験でも学習次第で挑戦できる職種のひとつだ。
特にWeb開発やスマホアプリ開発は需要が高く、オンラインで学習できる環境も充実しているため、独学で一定の知識を身に付けてから転職活動を行うことも可能だ。
必要なスキル
- プログラミング言語(Python、JavaScript、Java、PHP など)
- GitHub などのバージョン管理ツール
- SQL などのデータベース知識
2.2 ITサポート / ヘルプデスク
ITサポートは、企業内のIT環境のトラブルを解決する仕事だ。
プログラミングスキルが不要なため、未経験から始めやすい職種の一つでもある。
必要なスキル
- 基本的なPCスキル(Windows、Mac の操作)
- ネットワークやセキュリティの基礎知識
- コミュニケーションスキル
2.3 インフラエンジニア
サーバーやネットワークの運用・保守を担当する職種だ。
最初は監視業務などの簡単な仕事から始め、経験を積んでいくことができる。
必要なスキル
- Linux の基本操作
- ネットワークの基礎(CCNA 取得推奨)
- クラウドサービス(AWS、GCP、Azure)の知識
2.4 Webマーケター
IT業界の中でも、データ分析やSEO(検索エンジン最適化)などのマーケティング業務を担当する職種だ。
Webマーケターには、自社サービスの集客を改善する業務や、お客様の売上アップを支援するコンサルティング業務など、複数の領域がある。
必要なスキル
- Google Analytics の使い方
- SEO、広告運用の基礎
- データ分析スキル
3. 高卒がIT企業に転職するためのステップ
3.1 ITスキルを学ぶ
IT業界では、学歴よりも「何ができるか」が重視される。
そのため、まずは基本的なスキルを学ぶことが重要だ。
営業職やサポート職を目指す場合は、高度なITスキルが要求されることはほとんどないが、
プログラマー・エンジニアを目指す場合はプログラミングに関する知識とスキルがないと仕事にならない。
そのため、転職活動をする前から一定のスキルを身に付けておく必要がある。
学習方法
- オンライン学習サイトを活用(Progate、Udemy、ドットインストールなど)
- 書籍で学ぶ
- プログラミングスクールを利用する
3.2 ポートフォリオを作成する
プログラミングに関するスキルを証明するためには、自分で作成したアプリやWebサイトなどをまとめたポートフォリオ(作品集)があると良い。
未経験者の場合、通常は実績がないため、企業側に能力を判断してもらうことが難しく、転職活動は不利になることが多い。
そこで、ポートフォリオを用意しておくことで、自分の能力や業務意欲を詳しくアピールすることができるため非常に効果的だ。
また、転職活動をする前からプログラミングを学んでポートフォリオを作成する過程で、そもそも自分自身はプログラミングに向いているのかどうかを知ることができる。
スキルの習得やサービス開発を楽しく進められているなら、エンジニア・プログラマーへの転職が向いているということがわかる。
もしも、勉強の段階からプログラミングに対する苦痛を感じることが多いのであれば、
適性があまりないため他の職種を検討した方が良いという判断ができる。
このように、プログラミングの場合は未経験で転職する前に自分で手を動かすことで、
向き不向きを確認することができるので、転職後のミスマッチ発生リスクを抑えることができる。
3.3 転職活動を始める
スキルを習得し、ポートフォリオが完成したら、いよいよ転職活動を開始できる状態だ。
活用すべき転職サービス
- IT特化型転職サイト(レバテックキャリア、Green など)
- 未経験歓迎の求人が多い転職サイト(マイナビ転職、リクナビNEXT など)
- 転職エージェントサービス(リクルートエージェント、DODAなど)
3.4 面接対策を行う
高卒・未経験での転職活動では、面接の場で成長意欲を伝えられるかがとても重要だ。
よく聞かれる質問と回答例
Q1. なぜIT業界を志望したのですか?
→ 「独学でプログラミングを学ぶうちに、ものづくりの楽しさを実感し、エンジニアとして成長したいと考えました。」
Q2. どのような学習をしてきましたか?
→ 「オンライン講座でHTML/CSS、JavaScriptを学び、Reactを使ったWebアプリを開発しました。」
Q3. 長く働けますか?
→ 「未経験ですが、今までは別の業界で働きながらもプライベートの時間でITの学習を進めてきました。今後も、地道に努力し、スキルを磨いていく覚悟があります。」
4. サポート職や営業職のポジションでIT企業を狙う場合

すでに今の勤め先などで接客業や営業職の経験がある場合、まずはサポート職/営業職で募集しているIT企業の求人を狙うのがおすすめだ。
現職と関連のある職種を選択することで、今まで培ってきたコミュニケーションスキルや営業の経験などを生かせるため、転職の成功率が各段に上がる。
また、経験のある職種に近い求人を選んだほうが、業界・業種未経験で入社するよりも高い年収で転職することができる。
過去の経験を生かしながらある程度の給与ももらえるので、転職後も安心して働くことができる。
この段階でもプログラマーへの興味が続いているなら、転職して落ち着いた後から勉強を始めていけばいいので、リスクも減らすことができる。
このように、未経験のIT業界に入る場合は、経験のある職種・ポジションの求人から入り込むのも有効な手段となる。
5. 高卒がIT業界への転職で成功するためのたった一つのポイント
継続的な学習をする
IT業界はとにかく変化が激しいため、常に新しい技術を学び続ける姿勢が求められる。
ここが、一度仕事を覚えればほぼ終わりの他業界とは大きく違うポイントだ。
会社として生き残るために、最新のサービスを次々と出さなければいけない上に、
プログラミング言語や生成AIなど、利用するツールも日々の進化は止まらない。
常に新しい知識を仕入れて使いこなせるようにならないといけないので、学び続けることが苦しい人や、変化の激しい環境にいるのが苦手な人には向いていない。
反対に、常に新しいものや刺激を追い求めているような人には天国のような環境とも言える。
学歴があまり重要視されず実力主義な業界であるからこそ、「人生を逆転させたい」「とにかく成長し続けたい」などの意欲を持つ高卒社会人にとってはぴったりの業界だ。
まとめ

成功するためのポイント
- 自分に向いている職種を選択する
- 目指す職種に合ったITスキルを身に付ける
- プログラマー志望の場合はポートフォリオを作成し、実績をアピールする
- 業界未経験のIT企業に積極的に応募する
- 転職活動では熱意をしっかり伝える
- 転職後も学習を続けて時代の変化に対応する
高卒という学歴も、未経験というキャリアも、IT企業を諦める理由にはならない。
努力次第で誰でも輝けるチャンスがあるのがIT企業の良さだ。
IT企業への転職を目指すなら、しっかり準備をして、転職を成功させよう。