【高卒社会人】入社一年目での転職はなるべく避けるべき!4つの理由

こんにちは。カマダキ(@KamadakiG)です。

高卒で社会に出たばかりの一年目に転職を考えることは、決して珍しいことではない。

しかし、結論から言えば、高卒一年目での転職は可能な限り避けるべきだ。

この記事では、その理由や現時点での選択が将来に与える影響について詳しく解説していく。

一年目で転職を考える背景とは?

1. 仕事内容への不満

働き始めてみると、想像していた仕事と実際の内容が異なることは非常によくあるケースだ。

「こんなはずじゃなかった」と感じるのは当然だが、それだけで転職を決断するのはまだ早い。

多くの場合、仕事の全体像を理解するのには最低半年から一年はかかると言われている。さらに、高校を出たばかりというのもあり、高卒一年目は仕事も社会も知らないことで溢れている。

この期間に仕事を辞めてしまうと、本質的な業務の楽しさや、やりがいを見つける前にチャンスを逃してしまう可能性がある。

2. 人間関係の悩み

職場での人間関係がうまくいかないことも、転職を考える大きな要因だ。

しかし、職場の人間関係は一方的なものではなく、自分の振る舞いが影響を与えていることもある。

例えば、「相手の立場を理解する努力」をしたかどうかや、自分が率先して話しかけたかなど、自らの行動を見直すことで改善が見込める場合もあるため、定期的に自分のことを振り返ることが重要だ。

3. 労働条件への不満

給料や労働時間が期待にそぐわない場合も、転職を考える理由になる。

ただし、高卒一年目の給与水準はどの会社でもそれほど大きな差はない。

月給で数万円の差が出ているケースは存在するが、夜勤があったり危険な作業が伴う、労働時間が長いなどの理由がある場合がほとんどだ。

目の前の数万円も大事だが、今後の長い社会人生活の中で健康的に働き続けられるか、生涯収入を高められるかなど、今の給与が低いと感じたとしても将来を長期的に考えることの方が重要であり、短絡的な判断は避けるべきだ。

高卒一年目で転職を避けるべき理由

1. キャリアに傷がつく

高卒一年目での転職は、履歴書に「短期間での退職」が記載されることになってしまう。

このような職歴は採用担当者に「忍耐力がない」や「職場の適応力が低い」といった印象を与える可能性が大きい。

特に、将来的に安定した大手企業や、基本給が高い企業などへの転職を目指している場合は、短期退職の履歴が不利に働くケースが多い。

そもそも、高卒一年目の社会人は即戦力として考えられておらず、「若さ」と「素直」さだけが武器で、それによる将来的な伸びしろを期待されて採用されている

ネガティブな理由で短期離職をしてしまうことで、数少ない強みである「将来性」を感じてもらうことができずに採用されにくくなってしまう。

2. 経験不足による選択肢の少なさ

社会経験が浅い段階では、自分に合った職種や業界を正確に見極めることが難しい。

一年目での転職は、新しい職場でも同様のギャップや不満を感じやすく、結果的に短期の転職を繰り返すリスクを高める可能性がある。

高卒社会人が早い段階で複数回の短期離職をしてしまうと、いよいよ「誰でもできる仕事」「肉体的につらい仕事」しか選択肢がなくなっていき、さらに収入が下がるのはもちろん、ここから脱するのが困難になっていく。

3. 職場での信頼形成が不十分

一年目は、社会人としての基本スキルを身に着ける大切な期間だ。

例えば、報連相(報告・連絡・相談)や時間管理のスキル、そして基本的なビジネスマナーなど、この時期に習得する能力は将来的に大きな資産となる。

この基礎スキルが身についていないと、次の職場でも信頼を得るのに苦労する可能性が高くなるだろう。

4. 長期的な視点が重要

転職の成功は、単に次の仕事を見つけるだけではなく、その仕事でスキルや経験を積み上げられるかどうかにかかっている。

一年目での転職は、短期的な不満を解消することに集中しすぎて、長期的なキャリアを見失うリスクがやはり大きい。

5年後や10年後に何をしていたいか、どのような状態でいたいかなどを考えたうえで判断することが大切だ。

初めての社会人で天職に出会えることはまずありえない

現状の不満から逃れることを考えるよりも、目の前の仕事にまじめに取り組んで成果を出していき、次の転職で選べる仕事の選択肢を増やしていく方が、結果的に将来の満足度を高められる。

転職以外の解決策を模索する

転職を考える前に、現状の問題を改善する方法を探ることが非常に重要だ。

1. 仕事内容への理解を深める

「期待と現実のギャップ」が原因の場合、まずは上司や先輩に具体的な悩みを相談してみると良いだろう。

例えば、「どのように業務を改善できるか」や「成長のために学ぶべきスキルは何か」を積極的に聞いてみることで、自分の意欲を示す良い機会になる。

また、仕事や悩みに対する理解が深まることで、視野が広がり、仕事自体に対するモチベーションが上がることも多々ある。

2. 人間関係の改善

職場の人間関係に問題がある場合、自分から積極的にコミュニケーションを取る努力をしてみよう。

例えば、職場内での軽い挨拶や小さな感謝を伝えるだけでも、関係性が徐々に改善されることが多い。

良好な人間関係が築けると、組織の中で気軽に助け合いができる環境になるため、仕事がやりやすくなってくる。

3. スキルアップを目指す

労働条件に不満がある場合、社内でのスキルアップや資格取得を目指すのも一つの手だ。

例えば、業務に関連する資格を取得することで、昇給や部署異動の可能性が広がるだけでなく、自分自身の市場価値も向上させることも可能だ。

どうしても転職する場合のポイント

一年目でどうしても転職を考える場合、以下の点に注意が必要だ。

1. 転職理由を明確にする

高卒一年目の転職活動は、採用担当者から警戒されている可能性が高い。

そのため、採用面接では必ず転職理由を聞かれるはずだ。

その際、「現職が嫌だから」といったネガティブな理由を伝えてしまうと一発で不採用が決まるだろう。

「本当にやりたいことが見つかった」や「特定のスキルを活かしたい」など、ポジティブな理由を挙げられるようにしましょう。

2. 事前準備を徹底する

次の職場を決める前に、業界や企業の情報を徹底的に調べるべきだ。

また、このタイミングで転職エージェントを利用するのもよいだろう。

さらに、希望する仕事に必要なスキルを事前に身に着けることで、選考の際にアピールポイントを増やすことができる。

3. 長期的なキャリアを考える

短期的な不満解消ではなく、将来どのようなキャリアを築きたいかを考えた上で転職を決断しよう。

例えば、「5年後にリーダー職に就いて年収500万を目指したい」といった具体的な目標を設定することで、転職後のモチベーションを維持しやすくなる。

高卒一年目の「辞めたい」気持ちへの対処法

1. 冷静に自己分析を行う

辞めたいと思う理由を紙に書き出してみると、自分の本音が見えてくることも多い。

「人間関係が辛い」や「業務がきつい」といった表面的な理由だけでなく、それが自分にとってどれだけ重要なのかを考えることが重要だ。

2. 信頼できる人に相談する

家族や友人、職場の信頼できる上司に相談することで、新たな視点やアドバイスを得ることができる。

一人で抱え込まず、周囲の助けを借りることは有効だ。

3. 一時的に環境を変える

有給休暇を取得してリフレッシュすることや、趣味や運動でストレスを解消することも効果的だ。

気分転換をすることで、問題への向き合い方が変わることもよくある。

まとめ

高卒一年目で転職を考えること自体は自然なことだが、軽い気持ちで転職をしてしまうことで結果的に将来の選択肢が狭まったり、年収が下がり続けるリスクも抱えているため、決断は慎重に行う必要がある。

高卒一年目は社会人としての基礎を築く非常に重要な時期だ。

この期間に得られる経験やスキルは、将来のキャリアに大きな影響を与える。

転職を最終的な解決策とする前に、現在の環境で問題を解決する努力をすることが、長期的に見て最も有益だ。

それでも転職が必要な場合には、しっかりと準備し、後悔のない選択をするよう心がけていこう。

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