こんにちは。カマダキ(@KamadakiG)です。
「高卒で新卒入社後、会社をやめてフリーターになったが、この先の将来が心配」
「大学を中退後、フリーターになったが、そろそろ正社員を目指したい」
今回はこのような方向けの記事だ。
社会人としてキャリアを積む上で、高卒のフリーターという立場からスタートするのは、
確かにハードルが高く感じられるかもしれない。
しかし、現状を悲観せず、自ら行動し続けることでキャリアアップの道を開くことは可能だ。
本記事では、高卒フリーターが、どのようにして正社員になり、さらには年収アップを目指していくべきかについて解説していく。
1. 自己分析で方向性を明確にする
まず最初に取り組むべきは、自分自身を知ることだ。
現状の自分に強みがないと感じていても、それは単に「自分のことを十分理解できていない」だけの場合もある。
学歴や労働条件に関係なく、働いている中で強みになる経験値は得られているはず。
まずはそれらを棚卸して強みを明確にすることで、自分に対する自信をつけていくことが重要だ。
例えば、以下の方法で自己分析を行ってみるのが早い。
自己分析の具体的方法
過去の経験を振り返る
アルバイトで取り組んできた仕事を書き出し、その中で特に楽しかったことや評価されたことを探る。
周囲の意見を聞く
こうした自己分析により、「接客が得意」「単純作業をコツコツと続けられる」といった自分の強みが明確になってくるはずだ。
2. 職種を絞る
強みがないと感じている場合、手当たり次第に仕事を探すのではなく、職種を絞ることで効率的に就職活動が進められる。
以下は高卒フリーターが正社員を目指しやすい職種の一例だ。
高卒フリーターが正社員で採用されやすい職種
- 営業職
- 学歴を問わず採用されやすく、成果次第で昇進の機会も多い。
- 接客業
- 飲食店や販売業などで、アルバイト経験が活かしやすい。
- 製造業・工場勤務
- 未経験歓迎の求人が多く、安定した収入が得られる。
- IT業界の初級職
- 特にエンジニア職やサポート業務は、未経験歓迎の求人が増えている。
「正社員」=「年収アップ」とは限らない
とりあえず正社員になり生活を安定させることが目的であれば、上記の職種から探しても良いが、これらの職種の多くは年収アップがあまり期待できないというデメリットがある。
特に、「製造業」や「接客業」などは時給労働的な側面が強いために、勤続年数が増えても年収は大きく上がらない可能性が高い。
IT業界の初級エンジニアやサポート職も、同じポジションに居続ける場合は年収が上がりにくい。
もちろんスキルアップによってポジションを上げることができれば年収を上げることができるが、すでにIT業界での経験が長い人材が周囲に多くいるので、未経験から給与の高い仕事を得るには一定の適性と継続的な努力が必要となるため、ハードルは高い。
これらの選択肢の中で、多くの人にとって年収アップを叶えやすい仕事は「営業職」だ。
高卒フリーターが安定してキャリアアップをするなら「既存向け法人営業職」
「営業職」と一言でまとめても、実はいろいろな種類がある。
高卒フリーターが未経験で営業職を目指すなら、既存顧客がメインの法人営業が非常におすすめだ。
既存メインの法人営業がおすすめの理由
- 新規営業の機会が少ないので泥臭いテレアポ・飛び込みがあまりない
- すでに取引のある会社を担当するため、担当のお客様とすぐに仲良くなれる
- 既存顧客からの再受注やオプションの販売などがメインになるため、営業成績が安定しやすい
- 基本給の割合が高いので、成績が悪い月があっても給与が大幅に減ることはない
- 営業は会社の看板であることが重視されるため、社内教育が比較的充実している
個人向けの営業や、新規メインの営業などは、成績が良ければすぐに高額な給与をもらえる可能性があるが、売上が少なければ給料が減ったり、対人関係で強いストレスを感じやすい環境が多い。
そのため、営業の向き不向きがまだ見えていない未経験の状態で始めるにはリスクがかなり高い。
まずは、既存顧客メインの法人営業職で安全かつ着実にスキルアップをしていくのがおすすめだ。
さらに、法人営業職を経験することで将来的な年収アップの可能性を大幅に広げることができる。
法人営業職経験後の年収アップ手段
入社した会社でキャリアを積み上げる
接客業とは異なり、法人営業職は勤務年数に応じて段階的に年収が上がりやすい。コツコツと働き続けることで着実に給与を増やしていくことができる。
また、成果を出し続けることで社内で出世することもでき、その場合は大幅に年収を上げられる可能性もある。
実績やスキルを生かしてさらに転職する
「コミュニケーションスキル」「交渉力」「課題解決力」「業界知識」など、法人営業で得られる経験は多様であり、それらの能力が求められている求人は数多くある。
法人営業の経験をしっかり積むことで、次の転職時に選べる求人が増えるため、さらなる年収アップを求めて転職することも可能だ。
このように、既存顧客メインの法人営業を経験することで、低リスクでスキルアップしながら年収アップを狙えるという”いいとこどり”ができる。
3. 資格取得は正社員になってから考える
高卒フリーターが正社員になるためには資格取得が有利になると思われるかもしれないが、正社員を目指すだけならあまり資格は重要ではない。
資格の勉強に時間を費やすくらいなら、いち早く正社員になって仕事の経験を積む方がよい。
ただし、「営業職」を目指す場合なら「運転免許」は絶対に取っておくべきだ。
地方では取引先に訪問するのにほぼ100%車を使うし、都心に勤務する場合でも、突発的な地方出張の機会は十分にあり得る。
また、フリーター期間の方が自動車学校に時間を作りやすいので、いずれにしても運転免許は早めに取っておいて損はない。
4. 履歴書と職務経歴書の書き方を磨く
転職活動では、自分の強みをしっかりと伝えられるかどうかが何よりも重要だ。
せっかく希望企業から内定をもらえるポテンシャルがあるのに、自分をうまくアピールできずに採用見送りになってしまうと非常にもったいない。
求人に応募する際、履歴書や職務経歴書は採用担当者があなたを判断する第一印象だ。
ここで失敗しないためには、相手に伝わる”具体性”と”真剣さ”を意識する必要がある。
履歴書のポイント
- 志望動機を明確にする
- なぜその職種や会社を志望するのか、自分の経験と絡めて書く。
- ポジティブな表現を使う
- アルバイト経験を単なる経歴として書くのではなく、「リーダーシップを発揮した」「お客様から感謝の言葉を頂いた」といった成果を強調する。
職務経歴書のポイント
- アルバイト経験を具体的に書く
- 単に”接客”と書くのではなく、”1日平均50名のお客様対応を行い、クレーム対応件数をゼロに抑えた”のように具体性を持たせる。
- 成長意欲をアピールする
- 未経験の仕事に対して、持っているスキルをどうやって生かすのかをうまく伝える。
5. 転職エージェントを積極的に活用する
高卒フリーターが正社員を目指す場合、転職エージェントの力を借りることも重要だ。
転職エージェントは、自分では見つけられない求人を紹介してくれるだけでなく、面接対策や履歴書添削などもサポートしてくれる。
しかも、企業側がエージェントにお金を払う仕組みのため、求職者は基本的に利用料がかからので、使わない手はない。
- 転職エージェントおすすめの活用方法
- 高卒歓迎の求人に強いエージェントを選ぶ。
- 面接日程の調整や、内定後の条件交渉も任せられる。
転職エージェントを利用する上での注意点は、1社だけに頼らないことだ。
転職エージェントの担当者は生身の人間であるため、人によって知識やスキルのバラつきや、求職者との性格的な相性が存在する。
そのため、複数人のエージェントと同時に付き合うことで、より幅広く情報収集ができたり、いろいろな角度からアドバイスを受けることができる。
とはいえ、大人数と同時に関わったら情報管理が大変になるので、一回の転職タイミングにつき2~3社くらいが妥当だと思う。
まとめ
自分に強みがないと感じている高卒フリーターでも、自己分析や正しい職業選び、戦略的な転職活動を実行することで正社員への道は必ず切り拓ける。
そして、最も重要なのは、正社員就職をゴールではなくスタートラインと考え、常にキャリアアップを目指す姿勢を忘れないことだ。
安定した生活や豊かな暮らしを目指して、一歩ずつ進んでいこう。